フランス大統領

その他

Emmanuel MACRON

ちょっと遅すぎる記事で申し訳ありません!

4月24日フランス大統領決選投票日でした。

極右政党のMarie Le PENをたおしたEmmanuel MACRON氏。

彼は2017年の大統領選で突然現れ、他有力候補者を倒し当選。

今回は2回目の当選です。

おじちゃん、おばちゃんの政治家に比べ若い40代。奥さんが25歳年上。

彼の政治手腕とはなんの関係もないポジションで観察すると受けはいい。

2017年の選挙戦の時、一般庶民からみると彗星のごとく現れ、注目をあつめたMACRON氏が、マルセイユに選挙キャンペーンで訪れた時、TV局の取材が私の勤務していたホテルのバーでおこなわれ、

すごいガードがかたかったのですが少し遠目に実物をみました。

その時の感想は・・・この人がフランスの大統領になるのか????と選挙権のない外国人のわたしは淡く感じていました。

YouTube番組、Inner FrenchでおなじみのHUGO氏がMACRON氏と彼の勝因を10のキーワードで解説。おもしろかったので紹介します。

Macron en 10 expressions

フランス国民がCastorに変身!

カストール、日本ではビーバー。

フランス人がMACRON氏を選んだのは彼の政治力を指示した人もいるだろうけど、大多数は極右が実権を握るのは絶対に避けたい!という思いからフランス市民が彼に投票したと言われています。

それをビーバーが柵やバリケードをつくる習性があることに例えて表現しています。

Enarqrue

彼はエリート中のエリート、国立行政学院(ENA)出身、

フランスの名だたる政財界人、グランゼコール出身者が多いです。

このグランゼコール出身者をEnarqueといいます。

かなりの勉強時間を費やすので経済的基盤がしっかりしている家庭の子弟でないと進学できないし、頭もすごく良くないと進学できない。

卒業生の絆も強く、かなりの政治的、経済的影響力ももつ。

これが、一般市民の反感を買い結局彼は出身校にも関わらず2021年廃校にしてしまいます。

En même temps

同時に・・・という意味です。

これを彼に当てはめるとどうなるのか。

彼はもともとSocialistでした。左よりということになります。しかし選挙戦では右でもなく左でもなくそれよりは実効的、実用的なことを主張していきます。

右や左やという思想や政治的イデオロギーを大切にするのではなく有効で実用的なことを推進していきます。

Meprisant

形容詞で「傲慢な」「軽蔑的な」カジュアルな感じで言うと、「上から目線!」てな感じでしょうか。

決選投票の対戦相手Marie Le-Pen氏に対しての態度や目つきが傲慢だと有名でしたが、それだけではなく一部のフランス国民(低所得者層、生活保護受給者層など)にも高慢な態度で接します。

努力をして職業的成功を収めていない人は、何も持っていない(価値がない)と言ったり、生活が苦しい状況におちいっている人々は、「なまけもの」で「努力をしないひと」と言ったり・・・。

ということで、彼は富裕層に友好的で1回目の当選後、彼らには富裕層特有の税 ISFの減税処置を実行しました。

富裕層に対して税金の減税などの法案を通し、富裕層に人気のあるMacron氏。

反対にそうでないない国民や低所得者、特に生活保護を受けている人々につらくあたります。

La théorie des ruissellements

小川の流れをたとえにした考え方:

富裕層の税を優遇し、彼らが消費を増やしたり経営者が会社の拡大を計画すれば雇用も増え、社会にお金が流れる。

お金の循環がよくなるという考え方です。

Le premier de cordée

登山をするグループがお互いの体をロープで巻きつけることをたとえにして、登山をする時グループの一番リスクの高い先頭グループ(富裕層)が倒れたら、フランス国民総崩れになる。

だから、彼らに対して手厚く接するということになる。

Poigne de dangue

俗語で莫大なお金、大金という意味。

彼は生活保護を受けている人々などに対して、国が彼らに生活保護を支払うことに対して大金を浪費していると批判しました。

これは低所得者層を怒らせてしまいます。

Emmerder

Emmerde この動詞は邪魔をする、嫌がらせをするという意味です。

covid-19のワクチン接種を受けてない人に対して大統領は規制を厳しくしていきました。

本来は選択の自由があるはずです。

個人的なことに大統領が介入してくるのは、やり過ぎだと大反感をくらいます。

Quoi q’il en coûte

なんとしてでも、どれだけの対価を払っても、などという意味

マクロン氏はcovid-19感染拡大下でもなんとしてでも企業を守ろうとします。

あくまで、国民のあらゆる階層に手厚く対応するという事はしない!ということでしょうか。

La poudre de Perlimpinpin

魔法の粉

決選投票の相手、マダム ルペンに対して、インチキだと非難するときにこの言葉を多用していたマクロン氏。

ちょっと古い言葉のようですがマクロン氏がこの言葉を使うようになりプチ・ブームになったようです。

この言葉をロゴにしたTシャツもあるようです。

余談

Emmanuel MACRON氏、余談ですが日本でエマニュエルと聞くと女性の名と思っている人が多いのは映画「エマニュエル夫人」の影響のようです。

しかしこの映画かなり古いので、ある一定の年代の人しか知らないと思うのですが。

私なりのまとめ

彼自身エリートでそうでない人々を見下すような嫌な一面もありますが、高校性の時に年上の(25歳も!)先生を真摯に愛して結婚する一途な勇気をもったキャラクターもあるマクロン氏。

政治的手腕でフランスをより良い国へ導いて国民の幸福度が上がるのなら、彼自身のキャラクタ-になんの文句もありません。

私としてはどうしても彼の奥様が25歳年上であることが気になります。

きっとマクロン氏がかなり大人で対等に年上女性に接することができたんだろうと推察しています。

離婚までさせて奥様ブリジットとの結婚を取り付けた当時のマクロン大統領Bravo !

追記

6月19日に行われたフランス国民議会選挙の決選投票では大統領の右派連合<アンサンブル>、過半数の議席がとれなかったとのことで、これからの彼の政治的立場にきつい風が吹くような・・・感じです。

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