ブランドとは

その他

ブランドとは何でしょうか?

それは【信頼】とVoicyでキンコン西野さんがおっしゃっていました。

皆が知っているブランドは何故フランス製品がおおいのか?というフランス人HugoがYouTube番組を配信していたので興味深く拝聴しました。

誰でも知っている、シャネル、ルイ・ヴィトン・・・・・。

バッグは外出する時に荷物をいれるただ単に「袋」なのにどうして何十万円もするバッグを購入して持つのでしょうか。

財布はお札、コインやカードを持ち歩くために持つものだけど、封筒にいれても高級ブランドの財布にいれても同じなのにどうして人は高級ブランド品の財布を持ちたがるのでしょうか。

ブランド品とはどのようにして生まれたのか?

フランスには高級ブランドを統括する4大グループ企業があります。

  • KERING
  • HERMÈS
  • L’ORÉAL
  • LVMH

それぞれの頭文字をとりKHOLと呼ばれています。アメリカのGAFAおっと!GAMA?みたいですね。

ブランドマークを集めてグループにすればより告知力、集客力、売上があがるという相乗効果をねらい、このような巨大グル―プ企業をつくりあげているようです。

ブランド品の定義・効果は?

高級品にはどのような定義があるのでしょうか?

  • 価格が高い
  • 製品についてデザイン・クオリティー・利便性が追求されている
  • 珍しくて、人々が欲しがる

高級品を所有することの効果は?

  • 所有者の価値をたかめる
  • 高級品をもつことで、周りの人々から「お金持ち」と思われる。

ブランド品を心から欲しいと望んでいるのか、そのブランドをもつことで人からどう思われるのか、どう反応されるのかを望んでいるのかどちらなのでしょうか。

ブランド品の歴史【ルネッサンス】

14世紀イタリアではじまった文化復興のルネッサンス時代、フランスの王族たちはイタリアの宝石や服飾に興味をもちはじめます。その当時はイタリアの方がはるかに芸術、ファッション、料理などの分野で最先端でした。

そんな中、日本で最も有名な太陽王ルイ14世がイタリアンモードよりさらに上のレベルを追求しだします。

余談ですが、ベストとジャケットとズボン(当時はキュロット)の3ピーススタイルを作り上げたのは彼だそうです。

いちいちイタリアから高級品を購入するのは面倒だと彼の右腕で王宮の財務を仕切るコルベールに相談をします。そして彼は王宮の経済状況を一新していきます。

当時はヴェネチアで生産されていた鏡をフランス国内で生産しはじめます。このミラーがフランス製高級品の一番最初の製品となります。

そして、ヴェネチアのガラス製品、中国の陶磁器など世界の有名な技術を研究しコピーし生産し家具やカーペット、銀食器などフランス製品として生産していきます。

洋服については当時、王宮、貴族の人たちの専門のアトリエはなくフランスの各地方に専門アトリエが散在していたようです。例えばリヨンの絹製品、カレのレース製品など。

ブランドの歴史【フランス革命後】

1830年、ルイ・フィリップの時代、貴族はだんだんと衰退しブルジョワが台頭してきます。彼らは貴族のようにふるまい、喋り、そして貴族と同じようなファッションに身を包みたがります。

職人にオーダーをして洋服を仕立ててもらっていた彼らの人口はどんどんと増加し、職人の仕事もおいつかなくなりオートクチュールから現代のプレタポルテの様相にかわっていきます。

1837年ティエリー・エルメスが乗馬や馬術用品の「エルメス」を創設。現代ではカバンや財布などの皮製品が代表的な製品。エルメスのあと、カルティエが宝石や腕時計のブランドを創設。

1854年にはルイ・ヴィトンが旅行用トランクやカバンのブランドを創設。いまでも有名なロゴタイプをカバンに刻み込んでいるのは当時からのようです。

洋服に関しては、イギリス人チャールズ・フレデリック・ウォールスがパリにメゾンを創設し現代私たちが見慣れている、モデルに洋服を着せて新作のプレゼンを行うファッションショーを始めたそうです。

1856年にはイギリスで「バーバリー」が創設されます。洋服制作では高いテクニックを誇るイタリアは当時まだ国が統一されておらずブランド創設は少し後になります。

20世紀前半パリにディオール、バレンシアガ、シャネルなどのブランドが誕生しますが2つの大戦や経済危機に阻まれブランドは大きく躍進できませんでした。

ブランドの歴史【20世紀後半~】

そして20世紀後半、ブランドは大きく躍進をとげていきます。知る人ぞ知るブランドではなく世界中から注目され商業的ブランドとなっていきます。

フランスのブランドは生産だけではなくLobby活動を行いブランド保護、世界市場で優位になるよう働きかけていきます。この組織の名称はルイ14世の右腕で王宮の経済状況を一新したコルベール氏の名をとりコルベール委員会「La commitè Colbert」と名づけられています。

現在、皆さんご存知のファッションブランドの代表113人がメンバーで、政治的にも経済的にもおおきな影響をもつ団体。

フランスのブランドがとにかく有名で、全世界の人々に影響をあたえるのはもちろん、その製品のすばらしさもあるとおもいますが、Lobby活動は大きく影響しているようです。そして冒頭に紹介したように数々のブランドを寄せ集めグループ企業を形成する戦略も大成功を収めている要因です。

まとめ

特にフランスの技術が高かったというわけでもなく、周辺国などの技術を研究し取り入れMade in FRANCEに作り上げ、Lobby活動、ブランドのユニットグループを形成しここまできたということを含めて考えると感慨深いものがあります。

ブランド品は高額なので当然リッチな人が購入します。一方、一時期フランスでも大きな問題になったのが、やんちゃなお兄ちゃんたちの間で日本ではラコストと呼ばれているLACOSTEなどのブランド品を着るのが流行り、大きくブランドイメージにダメージを与えたということがありました。

なぜか本当にリッチな人と、そうでないある一定の層の人たちがブランド品を購入するのは全世界共通のようです。

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